ミネラルウォーターのラベルの読み方
スーパーやコンビニエンスストアで売られているミネラルウォーターは、一見しただけではどれも同じように思えます。商品名だって「○○の自然水」「○○の名水」など、外国産をのぞけば、どれも似たようなものです。それでは、私たちはどうやってミネラルウォーターを見分けたらいいのでしょうか。その最も簡単な方法が、ミネラルウォーターのボトルに貼られている“ラベル”を読むことです。
「品名」「原材料名」「殺菌(処理)方法」「賞味期限」「原産国」
「含有ミネラル成分」「pH(ペーハー)値」
1.まず、品名ですが、ここには、農林水産省の「品質表示ガイドライン」によって定められた、その商品の種類が書かれています。日本のガイドラインではミネラルウォーター類は<ボトルドウォーター><ミネラルウォーター><ナチュラルウォーター><ナチュラルミネラルウォーター>の4種類に分類されており、そのミネラルウォーターどの種類に属するかを「品名」として表示しているわけです。
2.原材料名とは、そのミネラルウォーターの原水にどのような種類の水を使っているかを表わしたものです。湧き水を使っている場合は「湧水」、深い井戸から汲み上げた水なら「深井戸水」、鉱泉の水を原水としている場合は「鉱泉水」などと表記されます。
3.殺菌方法は、その原水がどのような方法で殺菌さ黷トいるか(いないか)を示したものです。殺菌方法には最もポピュラーな「加熱殺菌」をはじめ、「オゾン殺菌」「紫外線殺菌」などがあります。しかしこうした殺菌処理をすることで自然水本来の持ち味が失われてしまうことがあるため、最近では、殺菌ではなく「フィルター濾過」による処理をするミネラルウォーターが増えてきました。ちなみに、ミネラルウォーター先進国といわれるヨーロッパの<ナチュラルミネラルウォーター>の場合、殺菌はもちろんあらゆる人為的な処理をしないというのが、ひとつの基準になっています。
4.賞味期限は、そのミネラルウォーターが未開封の状態で、どのくらいの期間、品質を保てるのかを表示しています。日本のミネラルウォーターの場合は1年間、ヨーロッパの水の場合は2年間と書かれたものが多いようですが、きちんと冷暗所に保存している限り、日本の水でも2年間なら問題なく飲めるはずです。ちなみに一度開封してしまったら数日と保ちませんから注意して下さい。
5.原産国は、外国産の場合はその国が、国産の場合は採水地が記載されているのが普通です。
6.含有ミネラル成分については、その製品によって表記の仕方がまちまちです。基本的にはそのミ6.ネラルウォーター1リットルあたりに含まれるミネラルの量を表示していますが、500ミリリットルなど小型のペットボトルの商品には100ミリリットルあたりに含まれるミネラルの量を書いているものもあり、まぎらわしく誤解が生じがちです。また、ていねいにカルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなど数種類のミネラルについて含有量を表記しているものもあれば、中にはまったく書いていないものもあります。このへんは是非統一してもらいたいところです。
7.pH値とは、わかりやすくいえば、その水が酸性かアルカリ性かを示すものです。小学生のとき理科の実験で習ったように、pHは数値が7.0のものが中性ですから、それ以上の数値の水はアルカリ性以下のものは酸性ということになります。ミネラルウォーターのpH値はだいたい5.0から9.0の範囲に収まるものが多く、このうちpH7.1~8.0のものを弱アルカリ性ミネラルウォーター、pH6.0~6.9を弱酸性ミネラルウォーターと呼びます。
うっかり見過ごしてしまいそうな小さなラベルに、じつはこれだけの情報が詰まっているのです。この情報をきちんと読みとることができれば、その水の個性がだいたいわかります。